ビタミンdの不足は、人を冬眠状態にする説

2019年8月26日

なぜ春になると眠いのか?春眠暁を覚えずとは古来より言われていますが、なぜに春は眠いのでしょうか?

人間が冬の間に、十分に陽光に当たらなくて、冬眠準備の状態になっているという説があります。医学的にはたしかな根拠というものはまだ無いのですが、人間の祖先も遠い昔に冬眠していたと思える、冬眠に関わる物質が現代人の身体からも見つかっています。人間の冬眠と陽光ホルモンでもあるビタミンd3について調べました。


冬眠とビタミンd3の関係について

人間や動物が皮膚で作るビタミンd3は、薄暗い冬より、明るい夏の日に多くのビタミンd3を作ることは、ご承知のことと思います。実際、陽光によってビタミンdが活気ホルモンになったビタミンd3は、冬には少なくなります。

冬眠とは?

冬眠するクマや小動物や爬虫類の例にあるように、冬眠とは食料の少なくなる冬場に、代謝を落とすことで飲まず食わずで冬眠に入ることで生き延びる、生存のためのメカニズムです。

三菱化学生命研究所の近藤宣昭博士によると

シマリスの場合の冬眠は、脳内に肝臓から分泌されるHP(冬眠特異的たんぱく質)が運ばれると、
脳内に集まったHPがシマリスを冬眠状態に変化させます。
そのHPが血液中に戻るとシマリスは、冬眠状態から目覚めます。シマリスの平常時の体温は37℃ですが冬眠時には5℃になります。呼吸回数は平常時1分間に200回が、冬眠時には3分間に1回になります。
体内のあらゆる代謝が低下します。

HPを脳に運び冬眠を引き起こす チロキシンというホルモンと、HPを血液中に戻し冬眠から目覚めさせる テストステロンというホルモンがあることがわかっています。
人の体内にも チロキシンと テストステロンというホルモンがあることから、人間の祖先も冬眠していたのではないかと考えられています。

しかし人間の体内にはHPはありません。そのHPを投与すれば人間も冬眠状態に入れるという研究があります。

ここでは、人間の冬眠状態の名残から、陽光ホルモンであるビタミンd3の健康効果や不足による疾患リスクについて調べていきます。

食欲の秋は冬眠のための準備

例えば冬眠する熊などは、子を産むメス熊などは夏から冬までの間に体重を70%も増やします。夏の熊のビタミンd3レベルは、23nmol/Lですが、冬眠中は8nmol/Lまで落ちます。人間に換算すると夏場のd3は、10ng/ml相当になり、冬眠中は3ng/mlになります。

ビタミンd3の減少は冬眠準備のためのシグナル

人間もビタミンd3不足になると、エネルギーを発散しなくなり、身体がだるくなったり、鬱状態になったりすることもあります。炭水化物が食べたくなったり太ったりするのは、ビタミンd3の濃度が関係しているのかもしれないです。

実際、陽光の豊富な地中海に住む人々が、他国の陽光の少ない地域に住むと発症する、「地中海病」という鬱状態があり、地中海に戻ると鬱状態が治ってしまうことは有名です。鬱状態の治療のために光線療法として毎日3000ルクス以上の太陽光に近い光を浴びる治療法もあります。




ビタミンd3の減少にともなう冬場に多い疾患

d3の研究データを見ると、冬場に多くなる肥満や、風邪、鬱病、関節炎、リウマチは、d3の不足が関係しているという研究報告があります。

刑務所で行われた実験結果では、冬季に一棟のグループにだけ、ビタミンd3のサプリを与えたら、普通であれば100%のインフルエンザ感染率なのに、このグループだけは誰もインフルエンザに罹らなかったと言います。

昨今ではインフルエンザ予防にビタミンd3サプリを飲むという情報も見かけられるようになってきました。

ビタミンd3の不足が原因で成人病や様々な疾患が増えたという説

1980年代初めに、日光による皮膚がんリスクなどの警告が出されてから、成人病や病気(喘息や、アレルギー、自閉症など)の発生率が跳ね上がっている統計があります。まだ因果関係についてはハッキリしていませんが、ビタミンd3不足の疑いはかなり高いと思います。

ビタミンdの毒性について

水溶性のビタミンと違って、脂溶性のビタミンdは排泄されずに身体の中の脂肪に溜まってしまう。体内のビタミンdレベルが高いと、稀に、心臓病や、関節障害、腎臓障害、高血圧、石灰化などの問題を起こしやすいと言われています。

しかしビタミンd不足になると、カルシウムが骨から溶け出して、血液に入り、過大な石灰化を起こし、関節障害や心臓病など様々な疾患の原因になることがあります。

適切なビタミンdレベルとは?

陽光によるビタミンd3の過大な量で疾患になった人はいません。赤道直下に住む人たちは黒い皮膚で紫外線を防御しビタミンd3を作りにくくしています。

サプリメントでd3の過剰摂取を行った人たちの報告によると、ビタミンdの多量摂取は一日に100万IUを何カ月も続けたときにしか起こらないと言われています。多量摂取を止めれば元に戻ると言われています。

稀にd3の多量摂取による腎臓や動脈の石灰化からくる腎臓疾患になる人はいるようですが、ビタミンdの多量摂取による中毒はめったに起こらないのが過去のデータによりあきらかになっているそうです。

それでも人口の5%はビタミンdに過敏な人は存在するようです。中毒症状が現れるのはビタミンdの多量摂取ではなく、ビタミンk2が足りなくなっての問題のようです。

ビタミンk2はカルシウムが骨から血液や軟部組織に流失するのを防ぎます。多くのビタミンd3サプリメントにはk2も添加されています。ビタミンd3のサプリメントだけを飲むのは危険です。安価なd3サプリメントを飲むなら安価なk2サプリメントも必ず飲むべきです。

まれにk2に過敏な人もいるようです。動機がするようならk2を飲みすぎないようにすべきですね。



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